ぎっくり腰専門の施術家が聞いた施術家の愚痴
あまり、お客様には関係の無い話ですが、ぎっくり腰にまつわる現状と、どうして私たちのしている施術が約8割のぎっくり腰に有効あり、なにが一番必要とされているのか?をあきらかにしたいと思います。
ぎっくり腰にまつわる現状
施術家は迷っています。このことは声を大きく伝えたいことです。どの症状にどの療法がいいのか?どの症状はなにが原因なのか?どこまで治せばいいのか?いくらでも考えなければならない問題があり、勉強し続けています。勉強し続け、努力し続けている施術家は一見、信頼できそうですし、尊敬できそうですが、冷静に考えると私は施術を受けたくはありません。なぜならば迷っているからです。その施術家は私の身体を使って、研究したり、学習しようとしていると考えてみるとどうでしょうか?わざわざ施術所まで通い、料金を払って、実験される人なんて、相当な物好きしかいないと思います。よくある質問で、「この症状は治りますか?」と聞かれます。この質問に治りますと答えられる施術家は中々いないと思います。そもそも医師ではない施術家は医療行為はできないので治ると表現することもできません。実際には痛みには個人差があり、数値化も難しく、触ってみなくては何とも言えないです。
まとめると、
①そもそも症状の原因や治療法も様々で何一つ整備されていない。
②個体差、個人差が激しく、痛みも数値化できない為、改善したという基準もない。
③経営者として一人前で、施術家として勉強中は大いに見過ごされている。施術家として未熟でも良い。
④とりあえず痛みを何とかしたい場合、根本から見直し生活までも改善したい場合など求められることも違っている。
この様に、曖昧模糊な現状で施術所は営業的に成り立っているのです。街には歯医者と整体や整骨院やマッサージ店が溢れかえっているとさんざん言われています。単純に参入障壁が低く、儲かるからなのでしょうか?私はよく知りませんが、もしかして日本人はこの曖昧な現状が好きなのかもしれませんね。
ぎっくり腰も同じ
このような中、実はぎっくり腰も同じような括りになります。医者に行けばいいのか?街の整体や整骨院に行けばいいのか?とりあえずマッサージしてみようとか?緊急性の高い症状なのに、さっぱりどこへ行けばいいのかわかりません。最優先に選ばれるのが病院でしょうが、医者にはぎっくり腰の原因はわかってません。それでもぎっくり腰のお客様を呼び込んでいます。処置するのは痛みを軽減させる程度ですから、薬を処方する程度なのは私でもわかります。整体や整骨院はどこも考え方や方針がバラバラです。それで何年も成り立っているのですが、それでは改善させているかといえば、それも違う話になります。
ぎっくり腰に必要なのはリテラシー
いま何とかしてほしいぎっくり腰に必要なのは、正確な情報と正確な情報を基にしたリテラシーです。病院は論外ですが、保険で何回も通わそうとする治療院は営業目的の為だけにぎっくり腰のお客様までも呼び込みます。最悪なのは、なんと2週間で劇的な改善しましたなどと頓珍漢な煽り文句を掲載したりいます。ぎっくり腰は1~2週間で改善するのにお金を払って、わざわざ治療院まで通い、さらには2週間まで改善にかかったのです。症状には個人差が大きくあり、大変なお客様だったのかもしれませんが、なにをもって改善したのかもお客様によって違うのですから、訳が分からなくなってしまい、いつも私の方がイライラしてしまいます。これは明確に、普通の腰痛とぎっくり腰を分けていない為に、施術期間も多くかかり、施術家と本人が満足した時に終了になるのです。そういえばこれは歯医者も似たような感じですね。
しかしもし、
①ぎっくり腰は1~2週間で治るもの
②多くのぎっくり腰の原因は腰にない
③腰に原因は無い為、腰のマッサージは状況を悪化させる
例えばこの様なリテラシーがあれば、ぎっくり腰でお困りの多くの方が本当に助かるのかもしれません。
まとめ
なぜ、このような記事を書いたのかと言えば、家族でファミレスを食事をしているときに、大きな声で施術談議に華を咲かせている席があったのです。もともと嫌いな話だったのですが、知り合いの名前も出るし、なんだか悩み深そうなので、聞きたくないのに耳に入ってきた話が結構ありました。その分食事を楽しめず、私も辛い思いをしました。ようは施術は難しく、複雑で学ぶことは沢山あるような内容でした。酔っぱらって最後にはハイヤーセルフなどとオカルトまで駆使し、難解な事を強調してしる始末です。裏を変えぜば治せていなく、ゆえに営業的に潤っているから、説教的であり、話が盛り上がるのでしょう。お前もいろいろ勉強しているうちに、訳が分からなくなって、混乱が増すほどに儲かるからそれまで頑張れと言っているようなモノです。つまり儲かるには真理とは真逆のベクトルへと進むのです。もちろんお金を稼ぐのは大切な事ですが、もっと大切な事をいつしか失くしてしまったもかもしれません。