ぎっくり腰の治し方
ぎっくり腰とは
このブロクで何度も書いてますが、ぎっくり腰とは、普通の腰痛と違いゆっくりにしか動けない状態を指します。そしてその原因は、脳のパニックにより、体幹ユニットの崩壊、筋連携の乱れです。よって、寝返りが難しく、腰が抜けたようになり、自力での行動が難しく、大変緊急性の高い状態になります。この状態を安易な別の言い方をすれば、「お腹に力を入れると腰が痛い」となります。体幹の乱れですので、体幹は腹圧を掛けることにより維持、機能しますが、腹圧を掛けると腰に激痛が走り、腹圧を掛けることができない状態です。
改善に導く方法論
脳のパニックから引きを越された体幹の異常とわかれば、腹圧の調整を行い、脳に正しい情報を再入力することによって改善していくことがわかります。実際この方法論で一回の施術で約8割以上のぎっくり腰の状態が改善できています。すべての痛みが取れる事ではなく、楽に動けるようになった程度でも改善であり、お客様には大変感謝されています。なにより、一人でも不自由なく生活できることは安心であり、子育てや多少の仕事ができることが本当にありがたいと言ってもらえます。
うつ伏せから腰の確認
まずうつ伏せになってもらい、腰の確認をします。外傷などがないか念のためチェックします。腰の伸ばせない方には筋肉の走向を意識し、流れを整えることによって伸ばせるようになります。坐骨や大腰筋のチェックをして今度は仰向けになります。足を深く曲げてみて腰に痛みが出る人は大腰筋が固いのでほぐします。そしてお腹のチェックです。寝返りをしてみて問題があるようなら、体幹の乱れです。
体幹の乱れ
寝返りが難しいのは、体幹が維持できないからです。体幹は腹圧を掛けて形づくられ、機能が正常に発揮されます。しかし、脳が誤作動していると、正常な機能が発揮されずに、腹圧を掛けられません。お腹に力を入れると腰が痛いのです。私から見ると腰はそんなに悪くないにもかかわらず、体幹が効かないせいで、動けなくなる方が大勢います。この腰が悪いと思ってしまう誤解を私は一刻も早くなくしたいと思っています。
まず初めに動く場所
よく腰に力を入れてみてください。と質問します。これはなかなか難しいのです。腰はいつも支え頑張っているので、意識して力の入れる場所ではないからです。力の入れられる場所をお腹になります。これも下腹部が望ましいです。昔からそこは丹田などと呼ばれる場所です。初めに動く場所は丹田が一番いいのです。なぜかと言えば、その横には腰骨があり、いくら力を入れようとズレようがないほど安定しています。天然のコルセットになり、体幹を安定させるのです。力を入れる場所が不安定ならば、不確定であり、脳は計算が立たず、パフォーマンスは狂います。重いものを持った時、不意に力が入った時に体幹が安定していなければ、思わぬ事態を引きを越します。それがぎっくり腰なのです。
まとめ
丹田は、腹直筋だと思ってください。腰骨と交わる場所が丹田です。ここが現代人はうまく使えていないのです。長時間椅子に座り続けると丹田は緩みっぱなしです。丹田が効いてません。そこで立ち上がったとしたら事故が起きても何ら不思議ではないのです。ですから丹田がうまく機能さえすれば、ぎっくり腰の状態から回復しますし、再発も防げます。丹田をしっかりと張ってください。機能するような状態を維持し、脳に覚えこませます。何度か繰り返すうちに、段々と楽に丹田が維持できるようになります。すると寝返りが楽になり、体幹の機能が戻ります。すると正座が楽にできることがわかり、立ち膝ができます。足の力は腰とは違うので、足の力で立ち上がります。なんどか足を使って屈伸してみてください。これで脳の誤解の8割は解消されてしまいます。